格安simカード競争が激化

simカードを格安で契約し月額1000円程度の定額で通信できるサービスの競争が激化している。

自分もDTI simと楽天simの利用者であった。使用感と合わせて考えてみたいと思う。


そもそも今回の内容を書くきっかけは、こちらの記事。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/shimizu/20130604_602105.html
品質は? サービス内容は?
月額1000円以下で維持可能なMVNO通信サービスを比較(前編)INTERNET Watch

こんなことになっているんだ?と思ってしまった。


自分のsim契約期間は、

DTI sim:2012年9月上旬~同12月末
楽天sim:2012年11月下旬~2013年4月末

いずれも解約。

DTI sim解約
楽天sim解約


世の中的には、昨年2012年のDTIワンコインsimから格安simの認知度が上がってきたのかもしれない。
自分もそんな一人だった。
わずか500円でネットが使い放題というインパクト。

火がついたように各社いろんな工夫で競争したり、新規参入してきたり。
新規参入の中では、毎月一定容量で高速通信を与えた画期的なアイデアは楽天ブロードバンドが最初だったと思う。

それなりの特徴をつけて各社がリリースして、おおよそ横並びの競争が続いてきた。

ところが2013年4月に大変動が起こることになる。
OCNの登場である。

以前の記事)
OCNモバイルエントリーd LTE 980


OCN simの何が斬新かと言うと、一定容量の高速通信の与え方。
これまでは各社とも1か月200MBまでといった月基準だったのが、OCNは1日基準。

1日30MBまでは高速容量が使える。
つまり0時を越えると高速が戻ってくるので、月末の心配が無いし、追加容量の購入も必要ない。(厳密にはできない)

30MBはスマホやタブレットでストリーミング動画を見たり、アプリ・ファイルのダウンロードをしなけばまず越えない。
仮に毎日30MBを使い切れば、月換算900MB相当になっているという指摘があった。

そしてサービス開始当初からわずか1か月ほどで即座にサービス改善している。
3G端末未対応→3G端末にも対応
30MB超過後100kbps→200kbps


これに刺激されたのかインターネットイニシアティブ(IIJ)のミニマムスタートプランは、
現在、ご愛好キャンペーンで毎月500MBのバンドルクーポン(=高速通信、速度制限なし容量)がついてくるという。
キャンペーンが終わった9月以降は正式サービスになるというから、事実上キャンペーンでも何でもない。

いきなり500MB付与する決定はかなりのサービス向上。
むしろ今までは何だったのかとさえ思う。

そして月945円、高速500MB(以後200kbps)とあっては、今から楽天sim月980円、高速200MB(以後100kbps)に入会する人はサービススペック的には何の得も無い。


毎月500MB付与に驚いていたらこんなニュースも入ってきた。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130605_602340.html
ビックカメラ、無線LANも利用できるIIJのオリジナルSIMカードINTERNET Watch

ビックカメラがIIJのsimを販売するという。
何に驚くかと言うと、同じ値段なのにwi2 300が無料でついてくるというのだ。

目を疑う。(^^;

繰り返しになるが、自分はつい1か月ほど前まで
楽天sim:980円(月200MB超過後100kbps)
wi2 300:380円
を契約していた。合計1360円。

このSIM(ビックシム)だと、
ミニマムスタートプラン:945円(月500MB超過後200kbps)
wi2 300:無料
合計945円。

この価格破壊ぶりは凄いとしか言いようがない。(゜o゜)

ちなみにwi2 300は公衆無線LANとしてはアクセスポイントが非常に多く使える。
懸念としてはsimカードの付加サービスだけにAPを絞られないか?ということ。
wi2 300のAP(SSID)はたくさん種類があるんです。
でも元々wi2 300はビックカメラで販売されてましたし、注意書きも見当たらないのでおそらくフルサービスで使えるのでしょう。

格安simと公衆無線LANの組み合わせは使い方から考えても強力な販売セット。


これだけ目の覚めるような展開が続くと、まだまだ新規参入やサービス内容の改善が続くようにも思えるから、
しばらく様子を見るのもよいかもしれない。

sim入会時にはたいてい事務手数料3150円が発生するので、入会や解約を繰り返すとせっかくの格安が本末転倒になることもお忘れなく。


ここまで長々と説明してしまいましたが、実は一番言いたかったことを書いておきます。

DTIsimも楽天simも契約当初は普通に使えてました、むしろ快適な通信状況で大満足。
それが数か月過ぎるとだんだん重くなり、やがて激重になることが発生、ついには使用が著しく困難になってしまった。

つまり各社サービス開始当初はよいものの、その後加入者が増えて回線が混み合うのか?重くなってきてしまう。
そもそも格安simに高速性は求めていないし、高速容量付与もそれなりで構わない。
ただ、メールが取得エラーになったり、スマホのYahooやGoogleのトップを開くのに1分以上待たされるようなことはいただけない、いかなる曜日時間帯であっても言い訳は許されない。
一時的な障害は1日以内には復旧するだろうが、何か月も重いまま放置される。

自分はそうなって失望、DTIも楽天も解約しました。
どちらも数年単位で使うつもりでいたのに残念。


しかし2013年6月において、状況は変わってきていると思う。

自分がsimを使ってきた時期に比べて、今は選択肢が多く競争力が高いので利用者が一局集中する可能性は下がっているような気がする。
つまり、激重になりにくいのではないかと推測。

現に、いくつかのブログを拝見したところDTIは90kくらいでるように戻っているらしい?
おそらく自分が経験した昨年の9月頃の感じなのでしょう。

それでも3か月後の速度はわかりませんから、今から申し込むならおすすめはOCN simかBIC SIMということになるでしょう。

あとはWiMAXやiPhoneも実はキャンペーンやクーポンをうまく使えば月2000円くらいで運用できるようになっています。
そのあたりの料金と比較すると、最悪使用できなくなるリスクを抱える格安simはまさに安物買いの銭失いになりそうな気がしなくもありません。

自分はちょっと熱を冷ましている感じですね。