ZenFone 3 Maxには同名で2機種が存在します。
「ZC520TL」と「ZC553KL」です。
2端末のZenFone 3 Maxを比較しました。
発売日
海外モデルが先行していましたが、
2017年4月現在は両機ともASUS日本国内版が発売されています。
日本ではZC520TLが先行し、3か月後、
後からZC553KLが発売開始。
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
発売日 | 2017年 4月15日 |
2017年 1月14日 |
スペック
スペックではZC520TLが下位であり、
ZC553KLが上位モデルになります。
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
CPU | Qualcomm Snapdragon430 |
MediaTek MT6737M |
クロック数 | オクタコア 1.4GHz |
クアッドコア 1.25GHz |
コア数 | 8 | 4 |
メモリ | 3GB | 2GB |
記憶容量 | 32GB | 16GB |
元々、ZC520TLは大容量バッテリーだけが特徴の
低価格モデルとして、性能は低いエントリークラスの扱いでした。
さらに1年前、2016年春にZenFone Max(ZC550KL)
という端末が発売になりましたが、これ前世代機で
ZC520TLよりさらに下位。
Antutuベンチマークで計測したときの
処理能力の目安値は、
- ZenFone 3 Max (ZC553KL)
44000点 - ZenFone 3 Max(ZC520TL)
約30000点弱 - ZenFone Max(ZC550KL)
約26000点
メールやネット閲覧をする程度であれば
ZenFone 3 Max(ZC520TL)でも充分に使えますが、
2017年春時点ではゲームやアプリをストレスなく使うためにも、
ZenFone 3 Max (ZC553KL)のほうがよい。
重たいゲームやアプリを多用するのなら、
さらに上位機種でベンチ60000点を越える「ZenFone 3」
がよいかもしれません。
但し価格もさらに1万円近く高くなります。
関連記事)
ZenFone 3 Max (ZC553KL) をAntutuアプリでベンチマークテスト
価格
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
希望小売価格 | 27,800円(税別) 30024円 |
19,800円(税別) 21384円 |
実売価格 | 3万円 | 2万円弱 |
2017年4月時点実売価格は、
ZC553KL:およそ30000円、
ZC520TL:およそ18000円、
差は1万円強ありますが、
ZC553KLは発売直後ですので、
今後値下がりすることが予想されます。
ZC520TLもここまで下がってきました、
価格差が縮まって最終的に1万円差だと
予想されます。
SIMフリースマホですので、ネット通販や
家電量販店でスマホだけ単体購入することが可能。
格安SIMとセットで契約するプランもある。
いわゆるセット販売であり、3大キャリアの
ドコモ、au、ソフトバンクと同じように
SIMカードに端末も合わせて買って分割払いというシステム。
※こちらの記事で比較まとめ)
ZenFone 3 Maxを格安SIMセット販売で買う【比較】MVNO
サイズ
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
高さ | 151.4mm | 149.5mm |
幅 | 76.2mm | 73.7mm |
奥行 | 8.3mm | 8.55mm |
重さ | 175g | 160g |
サイズはZC553KLが大きくZC520TLがコンパクト。
ただ、数値上の違いであり、2mm~3mm程度の差ですから、
体感上はほぼ同じでしょう。
重さは15g違う、これも感じ方次第。
カラー
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
シルバー | なし | ○ |
グレー | ○ | ○ |
ゴールド | ○ | ○ |
ピンク | ○ | なし |
カラーバリエーションはどちらも3色。
ピンクとシルバーが違う。
ディスプレイ
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
画面サイズ | 5.5型ワイド | 5.2型ワイド |
解像度 | 1920×1080 (フルHD) |
1280×720 (HD) |
ジェスチャー 操作 |
10点マルチタッチ | 5点マルチタッチ |
ZenFone 3 Max (ZC553KL)のほうが、
画面が大きく、解像度も高いので綺麗に映る。
マルチタッチジェスチャーは、
5点あれば充分。
対応バンド LTE周波数帯
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
FDD-LTE | B1,2,3,5,7,8, 18,19,26,28, |
B1,2,3,4,5,7,8, 18,19,26,28, |
TD-LTE | B38,41, | B38,41, |
W-CDMA | B1,2,5,6,8,19, | B1,2,5,6,8, |
両機ともSIMフリー、マルチキャリア対応。
FDD-LTEのバンド4は日本では使いませんので無関係。
W-CDMA19もFOMA関係で使わない。
ZC553KL、ZC520TLどちらも必要な周波数帯および
プラチナバンドに対応しており安定した通信ができます。
日本国内で通信するに差や違いはありません。
無線LAN
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
無線LAN | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n |
無線LANにIEEE802.11aとIEEE802.11acがありませんので注意。
両機に差や違いはなし。
Bluetooth
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
無線LAN | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.0 |
Bluetooth4.1のほうが4.0に比較して、
省電力や電波干渉回避にすぐれるとされます。
Bluetoothイヤホンやヘッドホンなど、
多用する予定の方は、細かいところですが、
ZenFone 3 Max (ZC553KL)のほうが、
より快適に使える可能性が高い。
記憶容量・カードリーダー
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
内蔵記憶容量 | 32GB | 16GB |
メモリーカード | microSDXC, SDHC,SD, |
microSDHC,SD, |
microSDカード 最大容量 |
最大128GB | 最大32GB |
映画をダウンロードして観る、
大容量アプリ、動画を大量に撮影する、
音楽をダウンロード、
電子書籍コミックを保存、
といった用途があるのなら、
ZenFone 3 Max (ZC553KL)のほうがよい。
ZenFone 3 Max(ZC520TL)の内蔵16GBですと、
システム領域を除くと、
本体内にはたいして保存できません。
バッテリー容量
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
バッテリー容量 | 4100mAh | 4100mAh |
WiFi通信 | 18.8時間 | 17.7時間 |
モバイル通信 | 18.8時間 | 20.1時間 |
連続通話 | 1020分 | 1188分 |
連続待受 | 739.9時間 | 720時間 |
充電 | 3.8時間 | 4.2時間 |
総じてZC553KLのほうが使用可能時間が長い、
そして充電時間が短い、という感じですが、
インストールするアプリや設定、
使い方によって大きく変わりますので、
目安でしかありません。
差はさほどないでしょう。
どちらも大容量バッテリーですので、
一般的なスマホ端末より1.5倍~2倍の容量。
使える時間がはるかに長いことが特徴。
カタログではZC553KLが待受38日、
ZC520TL待受30日となっています。
他端末を充電するリバースチャージ機能は両機ともあり。
センサー
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
GPS | ○ | ○ |
GLONASS Beidou | ○ | なし |
加速度センサー | ○ | ○ |
電子コンパス | ○ | ○ |
光センサー | ○ | ○ |
近接センサー | ○ | ○ |
ジャイロスコープ | ○ | なし |
指紋センサー | ○ | ○ |
ZC553KLのGPSはロシアや中国の衛星(GLONASS Beidou)にも
対応しており精度がより高くなる。
ジャイロスコープは
角度、角速度、角加速度を計測する。
アプリで活用できます。
例えば「ポケモンGO」AR機能の表示で必要、
地図アプリ、端末を傾けて遊ぶゲームなどが使える使えない、
反応が遅いなどの差がでますので、
気になる方はジャイロ装備のZC553KLがよい。
指紋センサーは両機ともあり。
カメラ
ZenFone 3 Max | ZC553KL | ZC520TL |
アウトカメラ | 1600万 画素 |
1300万 画素 |
LEDフラッシュ | ○ | ○ |
デュアルカラーLEDフラッシュ | ○ | × |
レーザーオートフォーカス | ○ | × |
像面位相差オートフォーカス | ○ | × |
コンティニュアスオートフォーカス | ○ | × |
トライテックオートフォーカス | ○ | × |
PixelMaster3.0 | ○ | × |
美人エフェクト | ○ | × |
リアルトーンフラッシュ | ○ | × |
インカメラ | 800万画素 | 500万画素 |
ZC553KLのほうが、ZC520TLより画素数が高い
だけでなく、
3つのオートフォーカス技術をひとつに統合した
「TriTech(トライテック)オートフォーカス」、
高速撮影・手ぶれ補正・リアリティを追求した
「PixelMaster3.0」、
美人エフェクト、リアルトーンフラッシュ
などといったオプション機能が多数加えられています。
超高速オートフォーカスはわずか0.03秒でピントが合う。
写真や動画を撮影することが多い人や、
カメラ機能を重視する人は、 迷わず
ZenFone 3 Max (ZC553KL)がよい。
まとめ ZC520TL 比較 ZC553KL
ZenFone 3 Max (ZC553KL)と
ZenFone 3 Max(ZC520TL)について比較しました。
スペックの差は明らかで、処理性能で1.5倍程度、
ZC553KLのほうが上。画面も大きく解像度が高い。
さらにジャイロスコープ装備で、カメラ機能が段違いに高性能。
記憶容量も多く、Bluetoothも安定しやすい。
逆にZC553KLの弱点、デメリットを挙げるなら、
15g重く、数mm程度大きい、通信時間が若干短いことくらい。
サイズは体感上わからないでしょうし、
通信時間は機種の違いよりも設定や使い方によって大きく変わってきます。
何より待機時間が長く、充電が短いのはZC553KLのメリット。
総合的に判断しますと、ZenFone 3 Max(ZC520TL)と比較したときの
ZenFone 3 Max (ZC553KL)の目立つ不利な点は皆無。
それより性能や機能がはるかに高い上位機種として仕上がっている。
価格差は1万円程度で、ZC553KLのほうが高いわけですが、
それに見合う、あるいは価格差以上の使用感や満足度が得られるのは
ほぼ間違いないと言えるでしょう。
少し話が逸れますが、ZC553KLはミドルクラスのスマホですから、
もっと上位の機種は存在します。
例えばZenFone 3がそうですが、ZC553KLからさらに1万円ほど
お高くなり4万円前後。
SIMフリースマホ端末の予算を2~3万円くらいで捉えたとき、
ZC553KLの3万円というのは妥当なお値段だと言えるのではないでしょうか。
最低限ネットやメール、普通のアプリが使えればよい、安いほうがよい
よいう人は2万円弱のZenFone 3 Max(ZC520TL)を選ぶのも悪くはない。
それでもスペック、装備、お値段、将来性まで含めて、
コスパで判断したらZenFone 3 Max (ZC553KL)のほうが、
おすすめのSIMフリースマホということになります。
関連記事
ZenFone 3 Max(ZC553KL)5.5インチ版を買った理由
ZenFone 3 Max (ZC553KL)購入【レビュー】5.5インチASUSのSIMフリースマホ
ZenFone 3 MaxのWiFiとLTE(SIMカード)の通信初期設定
ZenFone 3 Max使い始めにしておきたい設定【使い方】
Zenfone 3 MAXリバースチャージ機能┃OTGケーブルを使う
Zenfone 3 MAXで指紋認証の設定。着信、カメラ起動、写真撮影もできる指紋センサー
ZenFone 3 Maxのクイック設定の使い方
ZenFone 3 MaxでデュアルSIMカード設定方法、SIM2枚挿しでDSDSは?